「甘え」の研究で有名な精神分析家の土居健郎は、ある著書のなかで次のように論じている。「みんなを平等にしようとするのは、妬まないようにするためで す。平等とは妬みをなくすためにつくられた人間の知恵なのです。それが、現在の主なイデオロギーとなっているのですが、それでも妬みはやはり起きます」 「みんなが平等でなくてはいけない、差別を撤廃しましょう、と言っていれば、誰も妬みが問題になっているとは思わない。むしろみんなが拍手して、褒めてく れる。差別撤廃や社会正義などを一生懸命にやっていると、自分の妬みがどこかへ行ってしまう錯覚を覚えます。本当は妬みが存在するのに、妬みがないという 前提で話が進みます。そこに現在の非常に難しい問題があります」「妬みというものは、静かに潜行するから怖い。現実に深くひろく潜行しているのに、その妬みを認識しないで問題を解決しようとしている。今の日本は、そういう危険な状態に陥っていると思います」
Source: thejogging
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